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前回まではパーマのしくみについてご紹介しました。では、そのパーマとダメージの関係についてみていきましょう。
2021年06月30日 更新
ヘアカラーなどを繰り返してダメージを受けた髪は、根元、中間、毛先で、髪の状態やダメージ度が異なります。
・根元
キューティクルが健康な状態で親油性(油になじみやすい性質)であるため水になじみにくい。
・中間部分~毛先
毛先に近づくほどキューティクルが剥がれて、親水性(水になじみやすい性質)に変化している。
・毛先
キューティクルがほとんどなくなりコルテックスがむき出しになり、間充物質が流れ出やすい。特に毛先は枝毛・切れ毛になりやすい状態。
パーマによるダメージにはいくつか要因がありますが、その中で2剤処理と後処理の対策について詳しくみてみます。
・2剤処理について
2剤の塗布ムラがあると、シスチン(S-S)結合がしっかり戻らない部分ができてしまい、ダメージにつながります。塗布ムラをなくすために下記のことに注意しましょう。
1、2剤を2度付けする。…ロッド1本1本丁寧に塗布しましょう
2、ロッドの裏側もしっかり2剤を塗布する。…ロッドを持ち上げて1本1本塗布しましょう
3、ロッドアウト後、残った2剤を全体に塗布する。…よく揉み込んでから軽く流すとウェーブヘアのコンディションを整えやすくなります。
・後処理について
2剤処理によってシスチン(S-S)結合はほぼ戻り、多少pHも下がりますが、それでもpH8以上のアルカリ性のままです。その状態のままだと、どのようなダメージにつながるのでしょうか?
アイロンストレートによる毛髪ダメージの影響は非常に大きいものです。過度のアイロン施術により、パーマをかけるために必要なケラチンタンパクが変性してしまいます。
ゆでたまごが生卵に戻らないように、一度変性したタンパク質は決して元には戻りません。タンパク質が変性すると、パーマであれば、パーマがかからないという問題が起きたり、ヘアカラーでいえば染料が毛髪内部に浸透しにくくなり、ムラになりやすくなります。
ウェーブをコントロールする薬剤的要因は6つの要因があります。
1.還元剤の種類
2.還元剤の量(還元力)
3.アルカリ剤の種類
4.アルカリ剤の量(アルカリ度)
5.pH
6.2剤の選定
チオグリコール酸とシステインでは、還元力の数値が同じでも、パワーは同じではありません。還元剤の種類が違うと同じ還元剤でも、ウェーブの強弱は異なります。アルカリ度(アルカリ剤の量)も同様です。
6つの要因のうち、ひとつでも変化させることで、ウェーブをコントロールすることが可能ですので、ひとつの要因だけで判断できません。
システインは、チオグリコール酸と比較して還元する力が弱いので、パワー不足をカバーするために、pHが高くなります。
pHをあげればパワーはアップしますが、ダメージの原因にもなりますので、かかりを強めながらも、ダメージをさせないためのバランスが重要です。
パーマとダメージについて少しはお分かりいただけたでしょうか?
薬剤の知識は難しく奥が深いです。
でもここに書いた基礎的な知識だけでも知って貰えると少しは考え方や見え方が変わってくるのではないでしょうか。
自分自身もコラムを書きながら色々調べたりして改めて勉強になりました。
これからも色々載せていきたいと思いますので楽しみにしていてください。


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出身校:早稲田美容専門学校